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本発明は、未分化幹細胞の混入がない分化細胞を得るための幹細胞由来分化細胞用培地、および幹細胞生存抑制剤を含む医薬組成物に関し、該分化細胞用培地がアトルバスタチンを含み、あるいは該幹細胞生存抑制剤の有効成分がアトルバスタチンであり、さらに該分化細胞が心筋細胞である場合を特徴とする。

本発明は、ＣＤ１０５陰性かつＣＤ８２陽性であり、さらに、ＰＤＧＦＲα陽性及び／又はＣＤ１３陽性である心筋前駆細胞、さらにＣＤ３１陰性及び／又はＣＤ４５陰性である該心筋前駆細胞、ならびに前記心筋前駆細胞を含む心疾患治療剤に関する。

本発明は、ヒトの多能性幹細胞からフォワードプログラミングにより内皮細胞を誘導する方法に関し、v-ets赤芽球症ウイルスE26腫瘍遺伝子相同体（鳥類）（ERG）、ets変種2（ETV2）またはこれらのアイソフォームから選択される1以上の内皮プログラミング因子遺伝子の発現レベルが増加する条件下で該多能性幹細胞を培養することを含む。

本発明は、エピソームリプログラミング効率を改善したiPS細胞集団の作成方法に関し、a)GSK-3阻害剤、MEK阻害剤、およびTGF-β阻害剤を含みフィーダー細胞を含まないリプログラミング培地において体細胞を培養しiPS細胞集団を作成する工程、およびb)GSK-3阻害剤、MEK阻害剤、およびTGF-β阻害剤を含まない増殖条件において該iPS細胞を培養する工程を含み、該体細胞はひとつ以上のリプログラミング因子を発現する染色体外遺伝エレメントを含む方法を特徴とする。

本発明は、大規模かつ高効率に多能性幹細胞より心筋細胞を生成するための方法に関し、a）ROCK阻害剤、ミオシンII阻害剤、FGF、またはHGFを含む凝集物形成促進条件下でヒトiPS細胞クローンをインキュベートする工程、b）該クローンの心臓分化に好適な分化因子のレベルを決定する工程、 c）骨形成タンパク質、アクチビンA／ノーダル、VEGF、DKK1、bFGF、IGF、EGFからなる群から選択される該分化因子のレベルを調整した心臓分化培地を取得する工程、 およびd）c）で取得された該心臓分化培地中で該クローンを心筋細胞に分化させる工程を含む。

本発明は、リプログラミング因子をコードする遺伝子が特定の配置で組み込まれたセンダイウイルスベクター、および該ベクターを含む多能性幹細胞の誘導に用いられる遺伝子導入用組成物に関する。

本発明は、解糖を促進する化合物、あるいはミトコンドリア呼吸／酸化を阻害する化合物が多能性の誘導に有用であることを見出したものであり、PDK1活性化剤などの1種または複数の解糖代謝を促進させる化合物と接触させる工程を含む非多能性哺乳動物細胞を多能性幹細胞へ誘導する方法に関する。

本発明は、多能性幹細胞をフィーダー細胞不在下で未分化状態で維持する能力を有する培地に関し、該培地はアスコルビン酸（50μg／ml～1mg／ml）、bFGF（約1ng／ml～約10μg／ml）、異種成分不含血清代替物および脂質混合物を含む無血清および異種成分不含の培地であることを特徴とする。該培地はbFGF、TGFβ3およびアスコルビン酸を含む無血清および異種成分不含の培地、あるいはIL6RIL6キメラを含む無血清の培地であってもよい。

本発明は、多能性幹細胞から大量かつ簡便に心筋細胞を分化誘導する方法に関し、胚様体形成工程、中胚葉誘導工程、第1および第2の心筋細胞誘導工程を順に含み、該胚様体形成工程の培地が第1の分化誘導培地または一液式分化誘導培地にROCK阻害剤を加えた培地であり、該中胚葉誘導工程の培地が第2の分化誘導培地または一液式分化誘導培地にWntシグナル活性化物質を加えた培地であり、第１の心筋細胞誘導処理における培地が第2の分化誘導培地または一液式分化誘導培地にWntシグナル抑制物質、TGF-βシグナル阻害剤、及びエストロゲン様作用物質を加えた培地であり、第2の心筋細胞誘導処理における培地が、第2の分化誘導培地または一液式分化誘導培地にエストロゲン様作用物質を加えた培地であることを特徴とする。

本発明は、細胞の多能性を維持しつつ少なくとも1回の細胞分裂を可能にするように、ALK5阻害因子、ならびにMEK阻害因子、Erk阻害因子、p38阻害因子、FGF受容体阻害因子、さらに GSK3β阻害因子、LIFから選択される１つまたは複数の化合物の存在下で多能性細胞を培養する方法に関する。

本発明は、間葉系組織または培養間葉系細胞から分離されたSSEA-3陽性の多能性幹細胞（Muse細胞）を含む皮膚潰瘍を治療するための細胞製剤に関する。Muse細胞が皮膚構成細胞に分化する皮膚組織再生メカニズムに基づいた新たな医療用途を提供する。

本発明は、虚血刺激により誘導された幹細胞由来微小胞を有効成分として含むことを特徴とする神経生成促進用組成物に関し、該虚血刺激は幹細胞を虚血個体の脳組織抽出物で処理することを特徴とする。

本発明は腸細胞の製造方法に関し、(1)多能性幹細胞から胚性内胚葉細胞を分化誘導する工程、および(2)該胚性内胚葉細胞を明細に示す化合物の存在下で培養することにより腸細胞を分化誘導する工程を含む。

本発明は、iPS細胞又はES細胞からの膵ホルモン産生細胞の製造法に関し、(1）幹細胞をRhoキナーゼ阻害剤を含む培地で培養する工程、(2)(1)で得られた細胞をGSK３阻害剤を含む培地で培養する工程、(3)(2)で得られた細胞をGSK３阻害剤およびアクチビン受容体様キナーゼ－４，７の活性化剤を含む培地で培養する工程、(4)(3)で得られた細胞から細胞塊を形成させ、該細胞塊を浮遊状態で培養する工程、(5)(4)で得られた細胞を、レチノイン酸受容体アゴニスト、AMP活性化プロテインキナーゼおよび／またはアクチビン受容体様キナーゼ－２，３，６の阻害剤、アクチビン受容体様キナーゼ－４，５，７の阻害剤、および塩基性線維芽細胞増殖因子を含む培地で培養する工程、および(6)(5)で得られた細胞を培養する工程、を特徴とする。

本発明は、細胞集団における万能性幹細胞の数またはパーセンテージを低減させる方法に関し、該細胞集団をコーヒー酸、イベルメクチン、塩化ケレリトリンおよびそれらの組合せからなる群より選択される剤と接触させることを含む。

本発明は、巨核球及び/又は血小板の製造方法に関し、請求項に示す化合物の互変異性体、プロドラッグ、またはそれらの塩の存在下で多能性幹細胞に由来する造血前駆細胞を培養して巨核球及び/又は血小板に分化させることを特徴とする。

本発明は、ボツリヌス菌神経毒素（BoNT）活性をアッセイする方法に関し、(a)ヒトiPS細胞由来神経細胞をBoNTを含む組成物と接触させること、および(b）生物学的活性について該BoNTをアッセイすることを含む。

本発明は、in vitroで多能性幹細胞を誘導する方法に関し、(1)細胞を培養する工程、および(2)培養液中の細胞に転写因子をコードするポリヌクレオチドを導入する工程であり該ポリヌクレオチドが、（ｉ）サブファミリー５の核内受容体又はそのSUMO化部位変異体をコードする遺伝子、および（ｉｉ）Sox遺伝子、クルッペル様因子遺伝子又はｍｙｃファミリーの遺伝子から選択される２個以上の転写因子の遺伝子とからなる工程を含む。

本発明は、CCL2、またはその機能ドメインを含むタンパク質を含むことを特徴とする、ｂFGFの非存在下で未分化細胞（ES細胞またはiPS細胞を含む）の未分化状態を制御するための剤に関する。

本発明は肝細胞様細胞の調製方法に関し、i)ヒト多能性幹細胞を胚体内胚葉細胞に分化させる工程、 ｉｉ）工程ｉ）で得られた胚体内胚葉細胞を0.05-5%DMSOを含む分化培地を用いて胚芽細胞に分化させる工程、およびｉｉｉ）工程ｉｉ）で得られた胚芽細胞を0.01-5μMデキサメタゾン、1-50ng/ml HGF、1-25ng/ml OsM、0.05-5%DMSOおよび0.1-10μMのGSK-3阻害剤を含む分化培地を用いて肝細胞様細胞に分化させる工程を含む。

本発明は、エプスタイン・バーウイルスをベースとしたエピソームベクターにより形質転換されたBリンパ球をリプログラミングする方法、および外来性要素を本質的に含まずB細胞免疫グロブリン可変領域の再構成を有するiPS細胞に関する。

本発明は、幹細胞を侵害受容器細胞へ分化させる方法に関し、(ｉ）幹細胞（例えばヒトiPS細胞）を得る工程、(ｉｉ）SMADシグナル伝達を阻害する条件下で(i)で得た幹細胞を培養する工程、ならびに(ｉｉｉ）FGFおよびノッチシグナル伝達を阻害しWntシグナル伝達を活性化する条件下で(ii)で得た細胞をさらに培養する工程を含む。

本発明は、間葉系組織または培養間葉系細胞に外的ストレス刺激を行い、当該外的ストレスに耐性の細胞以外の細胞を死滅させ、生き残った細胞を回収することを含むSSEA-3陽性およびCD105陽性の多能性幹細胞の濃縮画分を製造する方法に関する。当該外的ストレスは、プロテアーゼ処理、低酸素濃度での培養、低リン酸条件下での培養、低血清濃度での培養、などを含む。

本発明は、コントロールの遺伝子構造に対する試験被験体の組織特異的な遺伝的変異の存在を決定する方法に関し、(a)該試験被験体の組織の体細胞のリプログラミングにより得られたiPS細胞より調製した分化細胞の遺伝物質を得る工程、および（ｂ）該遺伝物質の遺伝子構造をコントロール遺伝子構造と比較し該試験被験体の組織の細胞における遺伝的変異の存在を決定する工程を含む。

本発明は、多能性幹細胞からなるコロニーの撮像画像における輝度に関する第1の閾値及び第2の閾値に基づいて、分化した多能性幹細胞を含む分化コロニー、未分化多能性幹細胞のみを含む未分化コロニー、および多層に重なった多能性幹細胞を含む多層コロニーを識別する方法に関する。

本発明は、オンコスタチンM、ＦＰＨ１、Ｍ５００５４、ＮＥＡＡ、ピルビン酸ナトリウム、ニコチンアミド、及びL-グルタミンを添加した肝細胞選択培地を用いて、ｉＰＳ細胞から肝芽細胞を短期間で分化誘導する方法に関する。

本発明は、多能性幹細胞の誘導に十分な条件下で、非多能性細胞をTGFβ受容体/ALK5阻害剤、MEK阻害剤及びROC阻害剤と接触させることによる、安全で効率的なヒトiPS細胞の製法に関する。

本発明は、基礎塩栄養液及びＥｒｂＢ３リガンドを含む組成物であって実質的に無血清である組成物、ならびにそれを用いた多能性幹細胞の培養方法に関する。

本発明は、請求項記載の一般式で表わされる低分子化合物（互変異性体、プロドラッグ、医薬的塩、溶媒和物を含む）を用いて、多能性幹細胞（特に、ヒトｉＰＳ細胞又はヒトＥＳ細胞）由来の造血前駆細胞から巨核球及び血小板を誘導する方法に関する。本発明により、ＴＰＯなどの蛋白質を使用した場合よりも、安定的かつ効率的な誘導が可能となる。

本発明は、多孔質膜からなり内腔が低細胞接着性である中空糸のｉＰＳ細胞培養における使用であって、中空糸内腔に播種したｉＰＳ細胞が未分化性を維持したまま増殖する細胞培養での使用に関する。