周辺特許情報

本発明は、ＥＳ細胞またはｉＰＳ細胞の判定方法に関し、一定のスフィンゴ糖脂質群、一定の遊離オリゴ糖群、一定のグリサミノグリカン群、一定のＯ－結合型糖鎖群から選択される少なくとも１つの糖鎖について被験細胞における該糖鎖の量を測定する工程を含む。

本発明は、多能性幹細胞から分化させた中胚葉細胞を、ｂＦＧＦおよびオンコスタチンＭを含む培地で培養する第1の培養工程、以下の（ｉ）および（ｉｉ）から選択される第１のソーティング工程；（ｉ）ＰＣＬＰ１陽性かつメソセリン陽性細胞をソーティングする工程および（ｉｉ）ＰＣＬＰ１陽性かつＡＬＣＡＭ陽性細胞をソーティングする工程、ｂＦＧＦ及びオンコスタチンＭを含む培地で細胞を培養する第２の培養工程、さらに前記第１のソーティング工程が（ｉ）である場合には第２の培養工程の後にＰＣＬＰ１陽性かつＡＬＣＡＭ陽性細胞をソーティングする第２のソーティング工程を含む、中皮細胞の製造方法に関する。

本発明は、抗原特異性を有するヒトＴ細胞からｉＰＳ細胞を誘導する工程および該ｉＰＳ細胞をＴ細胞に分化させる工程を含み、ＣＤ４および／またはＣＤ８が発現し前記ヒトＴ細胞と同一の抗原特異性を有するヒトＴ細胞を製造する方法に関する。

本発明は、ヒト多能性幹細胞から誘導されＰＤＸ１またはＮＫＸ６．１を発現する膵臓内胚葉細胞集団に関する。

本発明は、自己切断ペプチドをコードする配列を介して相互に接続されたＯＣＴ４、ＫＬＦ４、ＳＯＸ２、ＬＩＮ２８およびＮＡＮＯＧをコードする遺伝子の各コード領域を含みかつＭＹＣファミリー遺伝子のコード領域を含まない核酸を含むベクター、ならびに該ベクターを体細胞に導入する工程を特徴とする多能性幹細胞の製造方法に関する。

本発明は、多能性細胞から心筋細胞およびその前駆細胞を効率的に産生する培養条件および選択技術に関する。

本発明は、体細胞を核再プログラミング因子(NRF)と接触させ、iPS細胞を調整する方法に関し、前記因子は(i)RARγまたはRARαであるレチノイン酸受容体ファミリーメンバーの遺伝子産物またはその遺伝子産物をコードするポリ核酸またはそのアゴニスト、(ii)Lrh1ファミリーメンバーの遺伝子産物またはその遺伝子産物をコードするポリ核酸、および(iii)Oct4タンパク質またはそれをコードする核酸と、(a)C-MYCタンパク質またはそれをコードする核酸、(b)KLF4タンパク質またはそれをコードする核酸、および(c) SOX2タンパク質またはそれをコードする核酸との組み合わせ、を含む。

本発明は、ヒト細胞を腫瘍形成のない多能性幹細胞に再プログラムする方法に関し、 （ａ）ＣＤＫ２、サイクリンＤ、ＭＥＣＰ１－ｐ６６及びＭＥＣＰ２遺伝子からなる群から選択されるｍｉｒ－３０２標的細胞遺伝子に干渉する配列を含むサイレンシングエフェクターに送達およびプロセシングできる組換え核酸成分を構成する工程、および（ｂ）多能性幹細胞の細胞基質に前記組換え核酸成分を導入し、ゲノムＤＮＡ全体の脱メチル化及び細胞周期レートの低下を誘導する工程を含む。

本発明は、哺乳動物非多能性細胞からiPS細胞を作製する方法に関し、(a)　i) Octポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、Klfポリペプチドをコードするポリヌクレオチド、およびSoxポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む1つ以上の発現カセット、またはii) 外因性Octポリペプチド、外因性Soxポリペプチド、および外因性Klfポリペプチドを該非多能性細胞に導入する工程、ならびに(b)該非多能性細胞と、GSK3インヒビター、MEKインヒビター、およびTGFβ受容体/ALK5インヒビターを接触させる工程を含む。さらに該発現カセットがMycポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを含む場合を含む。

本発明は、（ａ）ヒト多能性幹細胞を含む細胞集団を得る工程および（ｂ）アクチビンＡを該細胞集団に添加し少なくとも５％のヒト中内胚葉細胞を含む細胞集団を得る工程を含むヒト中内胚葉細胞の産生方法であって、該ヒト中内胚葉細胞中で、ブラキュリ、ＦＧＦ４、及びＳＮＡＩ１から成る群から選択されるマーカーのｍＲＮＡの発現が、アクチビンＡの処理１２～４８時間後に、ＳＯＸ１７及びＳＯＸ７から成る群から選択されるマーカーのｍＲＮＡの発現より大きい方法に関する。

本発明は、フィーダー細胞層を使用せず、かつレンチウィルスのトランスフェクション効率を増大させる剤を使用せずに、羊水由来細胞から多能性幹細胞を作製する方法に関し、１）ＳＯＸ２、ＯＣＴ４、ＬＩＮ２８およびＮＡＮＯＧを、レンチウィルスのトランスフェクション効率を増大させる剤を含まない培地中でレンチウィルスによって羊水由来細胞に形質導入する工程、および２）形質導入された細胞をＲｈｏキナーゼ活性阻害剤を添加した培地中でマトリゲルで被膜した組織培養プレート上に移す工程を含む。

本発明は、多能性幹細胞における成熟ｍｉＲ３６９の発現量を基準発現量と比較することにより多能性幹細胞の品質を評価する方法、ならびに当該方法を用いた品質評価キットに関する。

本発明は、フィーダー細胞層又はレトロウイルストランスフェクション効率を増大させる剤を使用せずに体細胞から多能性幹細胞を作製する方法、さらに該方法を用いて羊水由来細胞から誘導された多能性幹細胞の集団に関する。

本発明は、多能性幹細胞をＢＭＰ－４、ＶＥＧＦ、ｂＦＧＦ、ＴＰＯ、Ｆｌｔ３リガンド、ＳＣＦ、及びそれらの組み合わせから選択される成長因子又はサイトカインを含む培地で培養して胚様体を形成させ血管芽細胞へ分化させる工程、ならびに無血清条件下かつＴＰＯおよびＳＣＦの存在下で該血管芽細胞を培養して巨核球へ分化させる工程を含む巨核球の生成方法に関する。

本発明は、以下(1), (2)および(3)の工程を含むヒトiPS細胞から造血幹細胞および／または造血前駆細胞への分化誘導方法で使用される請求項記載式で表される化合物からなる分化誘導促進剤に関する；(1)ヒトiPS細胞をヒトBMP4およびヒトbFGFを含む培地中で培養する工程、(2)前記工程（1）で培養した細胞を、さらに該化合物、ヒトBMP4およびヒトVEGFを含む培地中で培養する工程、および(3)前記工程（2）で培養した細胞をさらに該化合物、ヒトBMP4、ヒトVEGF、ヒトトロンボポイエチンおよびヒトSCFを含む培地中で培養する工程。

本発明は、高効率かつ低コストにて均一な心筋細胞を得ることを目的とした、請求項記載の低分子化合物またはその塩を含む多能性幹細胞の心筋分化促進剤に関する。

本発明は、不死化したB細胞からヒトiPS細胞を作製する方法に関し、(a)１つ以上のEBV要素により不死化された不死化ヒトB細胞を取得すること、(b)前記不死化ヒトB細胞を、フィーダー層非存在下、既知条件下で１つ以上のリプログラミングエピソームベクター要素（Oct遺伝子とSox遺伝子を含む１つ以上のリプログラミング発現カセットを含む）を導入し、該細胞内で外来性リプログラミング因子の発現を起こすことによりリプログラミングし、それによりiPS細胞を作製すること、(ｃ）前記ｉＰＳ細胞から前記EBVおよびエピソームベクター要素を除去して、外来性のEBVおよびエピソームベクター要素を含まないヒトiPS細胞を提供することを含む。

本発明は、哺乳動物由来の多能性幹細胞を（ｉ）メチオニン、（ｉｉ）ロイシン、及び、（ｉｉｉ）システイン及びシスチンからなる群より選ばれる少なくとも一つのアミノ酸を含まない分化培地で培養することを含む多能性幹細胞を内胚葉まで分化誘導する方法、分化させた内胚葉を肝臓細胞まで分化させる方法、 ならびに分化させた内胚葉を膵臓細胞まで分化させる方法に関する。

本発明は、多能性幹細胞のリプログラミングにおいて染色体非組み込み型ウイルスベクターを用いて細胞に遺伝子を導入する方法に関し、該染色体非組み込み型ウイルスベクターがセンダイウイルスベクターであり、 該遺伝子がOct遺伝子、Klf遺伝子、Myc遺伝子、Sox遺伝子、Nanog遺伝子、Lin28遺伝子、SV40 LargeT抗原遺伝子、TERT遺伝子からなる群より選択される方法を含む。

本発明は、少なくとも肝細胞、膵細胞及び腸細胞に分化しうる原始腸内胚葉細胞、その作製方法、その増幅方法、ならびに得られた原始腸内胚葉細胞を分化誘導することによる臓器細胞の作製方法に関する。

本発明は、自己切断ペプチドをコードする配列を介して相互に接続されたＯＣＴ４、ＫＬＦ４、ＳＯＸ２、ＬＩＮ２８及びＮＡＮＯＧの５種の核初期化因子をコードする遺伝子の各コード領域を含み、かつＭＹＣファミリー遺伝子のコード領域を含まない核酸又は該核酸を含むベクターをフィブロネクチン又はフィブロネクチンフラグメントの存在下で体細胞に導入する工程を包含することを特徴とする多能性幹細胞の製造方法に関する。

本発明は、iPS細胞由来の細胞集団を含み、構成比が心筋細胞３０～７０％、内皮細胞０．１～２０％及び壁細胞１～４０％である心筋シート、ならびに該心筋シートを含む心疾患治療剤に関する。

本発明は、損傷した心臓組織を修復または再生させるための組成物に関し、該組成物は、挿入された幹細胞様因子を安定して発現する心臓線維芽細胞、心筋芽細胞、またはＨ９ｃ２心筋芽細胞由来の心臓人工多能性幹細胞を含み、前記幹細胞様因子がＯｃｔ３／４、Ｋｌｆ４、Ｓｏｘ２およびｃ－Ｍｙｃを含み、プラスミドベクターを用いて前記幹細胞様因子のｃＤＮＡ配列が挿入されていることを特徴とする。

本発明は、ヒト多能性幹細胞から島細胞または島前駆細胞を作製しインスリン産生細胞を選択する方法に関し、（a）グルコースを含む分化培地において多能性幹細胞を内胚葉細胞へ分化させる工程、（ｂ） ＦＧＦ１０、ｂＦＧＦ、及びＦＧＦ７からなる群から選択される成長因子、フォルスコリン、及びレチノイン酸及びグルコースを含む培地において前記内胚葉細胞からＰｄｘ－１陽性細胞を得る工程、（c）グルコース、そしてニコチンアミド、ＧＬＰ－１、及びエキセンディン４からなる群から選択される成熟因子を含む培地において前記Ｐｄｘ－１陽性細胞を培養し島細胞又は島前駆細胞を作製する工程、（d）前記島細胞又は島前駆細胞を分散させる工程、（e）前記島細胞又は島前駆細胞を、ＥｐＣＡＭに結合する作用物質と接触させる工程、（ｆ）前記作用物質に結合する細胞を選択して、インスリン産生細胞を作製する工程、および（ｇ）インスリンを産生する前記分散した島細胞又は島前駆細胞を再凝集させる工程を含む。

本発明は、成熟した多能性幹細胞由来心筋細胞の取得方法に関し、多能性幹細胞を１０～１４日間分化誘導後、得られた分化誘導細胞を培養器から解離させる際に順に(i)コラゲナーゼタイプＩＩで処理、(ii)コラゲナーゼタイプＩＩとＤＮＡａｓｅＩで同時処理、(iii)細胞分散用バッファーで解離させる工程を含み、さらに該分化誘導細胞から心筋マーカーとしてプリオン陽性かつ未分化マーカーとしてＳＳＥＡ１陰性細胞を分取する工程を含む。

本発明は、凍結保護剤を含む凍結保存液を用いて多能性幹細胞または該多能性幹細胞が特定程度分化した特定分化細胞を凍結保存する細胞凍結保存方法に関し、該凍結保護剤としてグリセリンを２５℃～４２℃で、７．５容積％～２５容積％になるよう加え、－５℃／分以下の速度で緩速冷却して凍結することを特徴とする。

本発明は、未分化状態を維持したままヒト多能性幹細胞を培養する方法に関し、以下の（a）ステップの後、（b）及び（c）を順次繰り返すことを特徴とする；（a）アクチビン、並びにフィブロネクチン、インスリン、トランスフェリン、セレン、及びＦＧＦ－２からなる群より選ばれるサプリメントを含む多能性幹細胞用培地（但し、ノックアウト血清リプレースメント及び／又はラミニン１１１を含むものを除く）である第一の培地でヒト多能性幹細胞を培養するステップ；（b）前記第一の培地を、フィブロネクチン、インスリン、トランスフェリン、セレン、及びＦＧＦ－２からなる群より選ばれるサプリメントを含み、かつアクチビンを含まない多能性幹細胞用培地（但し、ノックアウト血清リプレースメント及び／又はラミニン１１１ を含むものを除く）である第二の培地に交換してヒト多能性幹細胞を培養するステップ； （c）前記第一の培地でヒト多能性幹細胞を継代培養するステップ。

本発明は、（1）多能性幹細胞を培養し胚様体を形成する工程、（2） 前記胚様体を培養し中胚葉を誘導する工程、（3）前記中胚葉誘導後の胚様体を培養し心筋細胞を誘導する工程、（4）前記心筋細胞誘導後の胚様体を解離する工程を含むことを特徴とする心筋細胞の製造方法に関する。さらに、該方法により製造された心筋細胞にＭＹＬ２遺伝子、ＩＲＸ４遺伝子、ＭＹＬ３遺伝子、及びＲＰＬ３Ｌ遺伝子の少なくともいずれかを標的遺伝子とする蛍光ＲＮＡプローブを導入する工程を特徴とする心室型心筋細胞の製造方法に関する。

本発明は、 網膜前駆細胞、前脳前駆細胞、網膜色素上皮細胞からなる群から選択された１以上のES細胞またはiPS細胞由来ヒト神経上皮系細胞の実質的に純粋な培養物、ならびに該培養物を製造するための方法に関する。

本発明は、軟骨前駆細胞を被験物質と接触させる、あるいはさせない条件下で培養し、得られた細胞におけるSOX9のプロモーター活性、cAMP量、CREBのリン酸化、あるいは細胞外マトリックス量を測定することを含む軟骨過形成疾患の治療薬・予防薬のスクリーニング方法、ならびに有効成分としてアデニル酸シクラーゼ阻害剤を含む軟骨過形成疾患の治療・予防用医薬に関する。