周辺特許情報

本発明は、一定の群から選択される化合物の未分化細胞選択的な細胞傷害性阻害剤としてのインビトロ使用(好ましい形態として未分化細胞の増殖を阻害するための使用）に関する。

本発明は、多能性幹細胞の心筋分化誘導法に関し、 (1)多能性幹細胞をひとつ以上のWNTシグナル活性化剤を含む培地中で培養する工程、および(2)工程(1)で得られた細胞を、一定の化学式で表されるひとつ以上のWNTシグナル阻害剤またはその塩を含む培地中で培養する工程を含む。

本発明は、MAIT細胞に初期化因子を導入しMAIT細胞特異的に再構成されたTCRα鎖遺伝子を保持するiPS細胞を得ること、次いで当該iPS細胞を分化誘導することによりMAIT様細胞を作製する方法に関する。 本方法により、これまで困難であった大量のＭＡＩＴ（様）細胞の入手が可能となる。

本発明は、多能性幹細胞を、フィーダー細胞の不在下、未分化状態で維持するための培地に関し、該培地はアスコルビン酸（約400-600μg/ml）、bFGF（約50-200ng/ml）、異種成分不含血清代替物および脂質混合物、ならびにTGF-β1（0.01ng/ml以下）を含む。

本発明は、ヒトES細胞またはiPS細胞から、トロホブラスト由来の間葉系幹細胞を高効率に製造する方法に関する。

本発明は、プレート上に細胞（体細胞）を置くための自動プレーティングユニット、リプログラミング因子と接触させるための自動誘導ユニット、および生成されたiPS細胞を選択的に単離するための磁気選別ユニットを含んだ自動細胞選別ユニットを備える自動化システムに関する。

本発明は、ヒト多能性幹細胞からドーパミン作動性ニューロンを作製する方法に関し、(i )ヒト多能性幹細胞をチェックポイントキナーゼ１阻害剤および骨形態形成タンパク質阻害剤で処理する工程、(ii)神経幹細胞(NSC）マーカーの発現によりNSCを識別する工程、(iii)NSCを少なくとも１つのドーパミン作動性ニューロン誘起化合物で処理する工程、および(iv)処理された細胞をドーパミン作動性ニューロン細胞マーカーを用いて識別する工程を含む。好ましい形態のひとつとして、前記ドーパミン作動性ニューロン誘起化合物は、ググルステロンである。

本発明は、ヒト胚性幹細胞（hESC)または人工多能性幹細胞（ｉＰＳＣ）を軟骨形成細胞に直接分化させる方法に関し、支持体上に播種されたhESCを剥離して分離後、 該hESCの高密度マイクロマス培養系を樹立してBMPと接触させる工程を含む。

本発明は、少なくとも１つのウイルスの複製またはアッセンブリに必須な因子をコードする遺伝子のプロモーターが癌細胞または未分化細胞で特異的に発現する遺伝子のプロモーターで置換されているウイルスベクターを含有する、多能性幹細胞から分化誘導された細胞集団内に残存する未分化細胞および/または腫瘍化の原因となる細胞を選択的に殺傷する殺傷剤に関する。

本発明は、移植治療用心筋細胞集団の製造方法に関し、(i)多能性幹細胞を心筋細胞へ分化誘導する工程、(ii)分化誘導された細胞集団を、ラミニン211、ラミニン221、ラミニン111およびラミニン121より選択されるラミニンまたは該ラミニンのインテグリン結合活性フラグメントと接触させる工程、および(iii)前記ラミニンまたは前記フラグメントに付着した細胞を回収する工程を含む。

本発明は、多能性幹細胞や接着性細胞を培養するための大量細胞培養システムに関し、該システムは着脱可能なキャップで塞がれた溶液出入口とプランジャを備え、回転培養が可能なシリンジ構造を有することを特徴とする。

本発明は、特定の細孔径及び気孔率を有する多孔体からなる基体を備えることを特徴とする細胞培養担体に関する。本発明によれば、細胞培養担体に細胞を播種した後、裏面側から吸引または／および表面側から加圧を行うことにより、ES細胞、iPS細胞等の未分化細胞を効率良く凝集させ、均一なサイズの細胞凝集塊を形成することができる。

本発明は、疾患を治療するためのポリペプチドまたはタンパク質を生産する方法に関し、作製した多能性幹細胞（iPS細胞である場合を含む）に、前記ポリペプチドまたはタンパク質が発現する条件下で、前記ポリペプチドまたはタンパク質をコードする核酸を遺伝子導入し、その後、前記ポリペプチドまたはタンパク質が前記多能性幹細胞から単離されることを含む。

本発明は、ヒト羊水由来細胞又はヒト包皮線維芽細胞から多能性幹細胞を作製する方法に関し、SOX2、OCT4、LIN28及びNANOGからなる群から選択される少なくとも１つの遺伝子をコードする核酸を含む少なくとも１つのレトロウイルスにより、SOX2、OCT4、LIN28及びNANOGをコードする核酸の全てが形質導入された細胞を作製し、該細胞を細胞外マトリックスタンパク質の被覆プレート上で、Rhoキナーゼ阻害剤及びｂFGFを含む培地中で培養する工程を含む。

本発明は、 ヒトＴ細胞を製造する方法に関し、抗原特異性を有するヒトＴ細胞からiPS細胞を誘導する工程、および0.1～4ng/mlのIL-7の存在下で該iPS細胞を同一抗原特異性のＴ細胞に分化させる工程を含むことを特徴とする。

本発明は、多能性幹細胞を分化することにより得られた膵内分泌細胞に関連付けられる一定のマーカーを発現している細胞を、アクチビンAを含む培地で７日間処理することにより、当該マーカー、かつPDXa、NKX6.1及びPAX4の発現量を増大させる方法に関する。

本発明は、 プライム型多能性幹細胞にアポトーシス抑制処理を行なうことを含む、プライム型多能性幹細胞をより未分化な状態にする方法に関する。

本発明は、少なくともOctおよびSoxファミリータンパク質、ならびに、KlfおよびMycファミリータンパク質あるいはNanogおよびLIN28タンパク質をコードする遺伝子の組合せを導入し、該遺伝子の組合せを発現する透過処理された細胞と、EGTAを含むアフリカツメガエルの減数分裂中期ＩＩの卵子抽出物を含む組成物の多能性幹細胞を得るための使用に関する。本発明において、M期アフリカツメガエル卵子抽出物が、iPS細胞生産効率を増加させることが見出された。

本発明は、アルクチゲニンを有効成分とした幹細胞を分化誘導した細胞群に残存する未分化細胞の除去剤に関する。

本発明は、多能性幹細胞や接着性細胞を大量に培養するための大量細胞培養システムに関し、シリンジ構造のベッセルを用いて、継代培養及び培養液の移し替えを閉鎖系で行うことを特徴とする。

本発明は、(a)哺乳動物表皮細胞を包埋する略球状のゲル、(b)ゲル(a)に被覆された哺乳動物多能性幹細胞を包埋する略球状のゲル、および(c)ゲル(b)にさらに被覆された細胞増殖因子（好ましい形態としてFGF2)を含有する略球状のゲルからなる３層のゲルを特徴とする毛包組織に関する。前記組織を、毛乳頭細胞増殖因子を含む培養液中で培養し、その後、通常の培養液で培養を行うと、インビトロで毛包組織が作製される。

本発明は、ウェルを除く部分の細胞接着性がウェル内面の細胞接着性よりも低く形成されていることを特徴とする細胞培養担体に関する。本発明によれば、ES細胞、iPS細胞等の未分化細胞を効率良く凝集させ、播種した細胞の損失を防止しつつ、均一なサイズの細胞凝集塊を形成することができる。

本発明は、極性頭部基としてリン酸基を有する精製リゾリン脂質を含む液体培地中で多能性幹細胞を浮遊培養する工程を特徴とする細胞凝集塊の作製方法に関する。本発明によれば、適切な寸法の細胞凝集塊の集団を細胞に障害を与えることなく大量に生産することができる。

本発明は、胚体内胚葉系に特徴的なマーカーを発現している細胞（（CXCR4+CD9-細胞）の集団を製造する方法であって、多能性幹細胞集団をBSAおよびインスリン（1ng/ml-100ng/ml）を添加した無血清培地で分化させる工程を含むことを特徴とする。

本発明は、ヒト多能性幹細胞の培養方法に関し、前記幹細胞を哺乳類胎児血清を含まず、アミノ酸類、ビタミン類、塩類、無機物類、アルブミン及び最少濃度100 ng/mlのFGF2を含む培養液中で培養することを含み、前記培養液は支持細胞もしくは支持細胞への培養液の暴露を必要としないヒト未分化増殖型正倍数性多能性幹細胞の培養と増殖を支持する能力があり、かつ前記幹細胞の少なくとも90 %がOct4を発現することを特徴とする。

本発明は、多能性幹細胞から内耳幹細胞への誘導方法に関し、以下の工程(i)-(vi)を順に行うことを特徴とする；（ｉ）多能性幹細胞をROCK阻害剤存在下で培養する工程、（ｉｉ）増殖因子非存在下、ROCK阻害剤非存在下で培養する工程、（ｉｉｉ）無血清培地で培養する工程、(iv) bFGF, FGF3, FGF10, FGF19, 及びBMP4を含有する無血清培地で培養する工程、(v) bFGF, FGF3, FGF10, 及びFGF19を含有する無血清培地で培養する工程、および(vi)単一細胞に解離する工程。

本発明は複数の未分化細胞間における分化傾向の評価方法に関する。本発明によれば、各々の未分化細胞のSALL3 mRNAの発現量を検出することにより、該発現量が相対的に最も高い細胞が最も外胚葉系に分化する傾向があると評価し、該発現量が相対的に最も低い細胞が最も中胚葉系又は内胚葉系に分化する傾向があると評価する。

本発明は、合成メッセンジャーＲＮＡを使用したヒト人工多能性幹細胞のフィーダーフリー誘導の方法に関する。

本発明は、多能性幹細胞富化ヒト歯髄由来細胞の製造方法に関し、該方法は歯髄懸濁物に含まれる歯髄由来細胞を、マイトマイシンＣによって細胞増殖能が抑制されたNIH3T3細胞又は間葉系幹細胞である支持細胞を含んだ支持細胞培養用容器中で、該支持細胞の通過を阻止できる微細孔を有し下側面が該支持細胞と接触しないように支持された膜の上で培養する工程を含む。

本発明は、ポリビニルアルコールと脂肪酸担持量が低減されたアルブミンを含有することを特徴とする、iPS細胞の培養用培地に関し、当該培地はアルブミンとポリビニルアルコールの培地中含有量比が1：1.1～100であることを特徴とする。