2016.08.29

iPS細胞基本技術に関する京都大学の基本特許が新たに1件成立

その他

京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の山中伸弥所長の研究グループが、世界で初めて確立したiPS細胞作製技術に関する基本特許について、日本における新たな特許(当社管理番号:AJ001(JP)-08/特許番号:特許第5943324号)が2016年6月3日付けで成立しました。京都大学のiPS細胞基本特許は、これまで日本で7件が既に成立しており、この度8件目の特許が成立したことで、日本で出願したiPS細胞基本特許の全てが成立したことになります。

日本で今回成立した8件目の基本特許は、前回成立した7件目の基本特許(当社管理番号:AJ001(JP)-07/特許番号:特許第5603282号)と同様に、iPS細胞そのものを特許権による保護の対象とする「物」の特許であると言え、これまでに成立していたiPS細胞の作製方法に関する特許のような「製造方法」の特許とは、特許権の効力の及ぶ範囲が自ずと異なります。従って、日本におけるiPS細胞技術について、用いるベクター(運び屋)の種類に関わりなく細胞とその製造方法の両面から保護する非常に広い特許権を、京都大学が保有したことになると考えます。

当社は今回新たに成立した特許が、より多くの企業様にとって、社内研究からiPS細胞ビジネス、再生医療ビジネスなどで幅広く利用できるものであると考え、積極的にライセンス提案してまいります。