特許ポートフォリオ

低抗原性細胞の製造方法

管理番号 AJ165
出願番号(出願日) PCT/JP2019/005524(2019/02/15)
公開番号(公開日) WO2019/160077(2019/08/22)
優先権主張番号(優先日)

特願2018-026421 (2018/02/16)

特許番号

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発明者 堀田秋津、ほか
出願人 国立大学法人京都大学
発明の名称 低抗原性細胞の製造方法
発明の概要
(産業上の利用分野等)

本発明は、レシピエントに他家移植した時の拒絶反応が低減された細胞(低抗原性細胞)をドナー細胞から製造する方法に関し、ドナー細胞に存在するがレシピエントに存在しないHLAアレル(ドナー特異的HLAアレル)をゲノム編集により破壊または改変することにより、ドナー特異的HLAアレルを選択的に欠失させる工程を含む。本発明の低抗原性細胞は、B2M遺伝子をノックアウトしたHLA-null細胞と異なり、抗原提示能を有するとともにNK細胞によるmissing self 反応を回避できる。本発明の一実施態様によるHLA-Aアレル及びHLA-Bアレルが破壊され少なくとも1つのHLA-Cアレルを有する細胞(HLA-C残存細胞)は、12種類のHLA-C残存細胞を用意すれば全世界の人口の93%以上をカバーできるので特に細胞治療分野で有用である。

コメント

本発明の方法による低抗原性細胞は、抗原提示能を有するとともにNK細胞によるmissing self 反応を回避できる。特に、HLA-AアレルおよびHLA-Bアレルを破壊し、HLA-Cアレルを残存させた低抗原性細胞の場合、12種類の細胞を用意すれば全世界の人口の93%以上をカバーできるので特に細胞治療分野で有用である。

更新日 2021/02/26
公報 PDFデータ
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