社長挨拶
iPS細胞が誕生してから約17年が経ちました。この間、アカデミアにおけるiPS細胞関連の研究は目覚ましい発展を遂げ、多くの成果が生まれました。それに伴って、産業界でのiPS細胞技術の利活用も順調に進捗してまいりました。
「iPS細胞の研究成果を人類のために社会に還元する」というミッションを掲げ、2008年に産声を上げた当社は、2023年6月25日に創立15周年を迎えました。この15年の間、アカデミアと産業界の橋渡し役として特許ライセンス事業を推し進めることで着実に特許ライセンス実績を積み上げてまいりました。
iPS細胞技術は、これまで再生医療、病因の究明、新薬の開発の分野を中心に利活用が進められてきていますが、現在、その利活用は遺伝子改変技術やAI技術等の活用によりさらに高度に、そして食用人工肉分野をはじめとした新たな分野等の出現へと発展しており、新たな局面を迎えております。
このようにiPS細胞技術が日々発展し続ける状況の下、当社は、基本特許から様々な応用特許までを対象としたライセンス活動を通じて、iPS細胞技術が切り拓く未来の実現を支え続けます。
皆様のご理解とご支援をお願い申し上げます。
2023年7月
iPSアカデミアジャパン株式会社
代表取締役社長 佐治 英郎