iPSアカデミアジャパン研究助成

2018年度採択者(五十音順、敬称略)

上田 香織

神戸大学大学院医学研究科 外科学系講座眼科学分野
特定助教

「疾患iPS細胞を用いたレーベル遺伝性視神経症の病態研究」

嶋田 逸誠

名古屋市立大学大学院医学研究科 細胞生化学分野
講師

「多機能的転写因子によるミニブレイン神経幹細胞の運命決定制御機構の解析」

杉村 竜一

京都大学 iPS細胞研究所 臨床応用研究部門
特定研究員

「臓器連関再構成organ-on-a-chipデバイスとiPS細胞技術の相互作用による血液発生機構の解明」

林 洋平

理化学研究所 バイオリソース研究センター
iPS細胞高次特性解析開発チーム チームリーダー

「転写因子-DNA複合体の構造解析に基づいた次世代人工リプログラミング因子の開発」

前 伸一

京都大学 iPS細胞研究所 増殖分化機構研究部門
特定拠点助教

「ヒトiPS細胞由来尿管芽の再生によるin vitro腎嚢胞モデルの開発」

2018年度贈呈式

iPSアカデミアジャパン研究助成の2018年度採択者に対する贈呈式が、2019年2月6日、京都大学芝蘭会館別館にて執り行われました。また、贈呈式に引き続き行われた懇親会では、採択者や選考委員が専門を超えて交流を深めました。

選考委員長 総評

山中伸弥教授がヒトiPS細胞樹立の論文を発表したのは2007年11月ですが、当初から、山中先生や松本元総長(この当時は副学長)ら京都大学の関係者は、この技術を広く国の内外に普及させ臨床応用への道を開くことを企画していました。そのためには京都大学がiPS細胞技術の基本特許を取得し、適正なライセンス活動を行うことが不可欠であるとの考えのもと、2008年6月にiPSアカデミアジャパンが設立されました。

爾来iPS細胞基本特許のライセンス活動を着実に行い今日にいたっております。設立以来10年が経ち、経営も安定し多少の余裕ができたので、設立当初からのミッションである「iPS細胞技術の普及とその臨床応用を一日でも早く実現する」という目的のために、とくに若手研究者を対象とした研究助成を行うことになりました。

応募資格は国内の大学又は公的研究機関に所属し対象研究に従事している者で40歳未満(1978年4月2日以降に出生した者)とし応募期間は2018年9月3日(月)~2018年10月31日(水)としました。
その結果25件の応募がありましたが基礎研究から応用研究まで範囲が広く、それぞれ非常に質の高いものでした。
選考の方法は研究課題の意義、独創性、実現性、またその分野の実績などについて6名の選考委員が個別に評価し、その客観的なデータを事務局において集計し、選考委員会において慎重に審議し5名の採択者を決定いたしました。

再生医療の現状を「夜明けから日が昇っている状況に変化している。これからどんどん明るくなるだろう」と表現した人がいますが、その中心となっているのはiPS細胞研究です。

われわれのささやかな研究助成が、採択者の皆さんの研究推進に少しでもお役に立つことを祈念しております。そして「日が昇っている状態から白昼の明るい状態になる日」が早く到来することを祈っています。

なお今回採択できなかった応募の中にも素晴らしいものが少なくなく、基金の制約のため助成できなかったことを大変申し訳なく思っております。この研究助成は少なくとも今後10年は続ける予定ですので、再挑戦されることを期待しております。また、さらに多くの若い研究者が次回以降も応募されることをこころから願っております。

選考委員長  吉田 修

贈呈式の様子

贈呈書授与(上田香織 先生)
贈呈書授与(嶋田逸誠 先生)
贈呈書授与(杉村竜一 先生)
贈呈書授与(林洋平 先生)
贈呈書授与(前伸一 先生)
集合写真(採択者及び選考委員)
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